高校生のアイデアが形に “特別なおにぎり”で伝える浜松の味
2025.11.06
まちと文化
浜松市の人気飲食店「ラボラトリー」と浜松学芸高校地域創造コースの生徒たちが共同で開発した“特別なおにぎり”が、遠鉄百貨店〈グルメセレクト〉売場にて、1日限定で販売しました。
販売されたのは、「蒼桜(あおさくら)」「みかこ」「じゃこちー」の3種類。中でも新作の「蒼桜」は、浜松の郷土料理「さくらご飯」をアレンジしたもので、静岡県産の新米に、浜松市〈加藤醤油〉の醤油、〈西尾商店〉の本枯鰹節を使用し、枝豆の彩りと食感がアクセントになった一品です。「みかこ」は地元産みかんの皮をパウダーに加工し、ゴマや青のりと組み合わせた爽やかな味わいのおにぎり。「じゃこちー」は遠州産のじゃこと粉チーズを合わせ、和と洋の組み合わせがユニークな商品に仕上がりました。

この取り組みは、地域の食のプロと高校生が協働し、遠鉄百貨店のお客様に向けて、生徒自らが店頭に立って販売を行うという企画で、継続して実施されてきたもので、今回が4回目となります。
また、本企画に先立ち、2025年6月には遠鉄百貨店担当者が浜松学芸高校を訪問し、「マーケティングとは何か」をテーマに講義を実施。商品を売るための視点だけでなく、「お客様に届けたい価値」から考えるというアプローチが、生徒たちの企画や販売の考え方にも活かされました。

当日は、生徒たちが実際に販売を担当し、商品を手に取ったお客様からは、「枝豆の食感が良かった」「やさしい味わい」「見た目がきれいで思わず買ってしまった」といった声が寄せられました。販売後のアンケートでは、「非常に満足」「やや満足」と答えた方が約8割を占め、味やアイデアに対する評価も高い結果となりました。
来店のきっかけは、SNSや口コミ、偶然立ち寄ったなど多岐にわたり、回答者の年代は40〜50代が中心。幅広い世代の方におにぎりを楽しんでいただくことができました。
この取り組みは、地域・高校・百貨店がそれぞれの立場で関わる協働型の企画として実施しており、次回は2026年春に、同じメンバーによる再実施が予定しています。今回のアンケート結果や販売実績をもとに、さらなる改善と工夫が加えられる見込みです。
遠鉄百貨店ではこれからも、地域に根ざした企画への支援を通じて、「まち」と「人」をつなぐ役割を果たしてまいります。






